その「しんどさ」は、あなたが頑張っている証拠です
毎日、台所に立つすべての方へ。本当にお疲れ様です。 「今日の夕飯、何にしよう……」 そう考えただけで、ため息が出てしまう。冷蔵庫を開けても何も思い浮かばない。そんな経験はありませんか?
世の中には「時短レシピ」や「簡単おかず」があふれていますが、そもそも「台所に立つこと自体がしんどい」というときがありますよね。そんなとき、自分を責めてしまう方も多いのではないでしょうか。「手抜きをして申し訳ない」「栄養バランスを考えなきゃ」と。
でも、安心してください。25年以上、プロの調理師として料理と向き合ってきた私でも、「今日は料理をしたくないな」と思う日はあります。
プロの調理師でも「料理がしんどい」と思う理由

The back view of a worried Japanese chef
意外に思われるかもしれませんが、料理のプロであっても、自宅の台所は別物です。 プロの厨房には、使い勝手の良い道具、整理された冷蔵庫、そして何より「分業」や「準備(仕込み)」というシステムが整っています。
しかし、家庭の料理は違います。
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献立を考える(企画)
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買い出しに行く(調達)
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調理する(製造)
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盛り付ける(演出)
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後片付けをする(清掃)
これらすべての工程を一人の人間が、しかも他の家事や仕事と並行してこなすのです。これは立派な重労働であり、高度なマルチタスクです。しんどいと感じるのは、決してあなたが怠けているからではなく、それだけ大変なことを毎日やり遂げているからに他なりません。
なぜ「しんどさ」が生まれるのか?
私が考える「しんどさ」の正体は、物理的な疲れよりも「精神的なプレッシャー」にあると感じています。
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「ちゃんとしなきゃ」という呪縛: 品数は一汁三菜でなければならない、彩りを良くしなければならない……といった思い込み。
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終わりのないルーティン: 食べ終えた瞬間に「明日の朝食はどうしよう」と考えなければならない疲弊感。
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誰にも評価されない孤独: 作って当たり前、という空気感。
これらが積み重なると、料理は「楽しい創作活動」から「苦痛な義務」へと変わってしまいます。
調理師が教える、心を軽くするための考え方

私が25年の経験を経てたどり着いた、料理を嫌いにならないためのコツをいくつかお伝えします。
1. 「完成図」を下げてみる 料理は「作る」ことだけが目的ではありません。「食べる人がお腹を満たし、笑顔になること」がゴールです。極論、買ってきたお惣菜をお気に入りのお皿に並べるだけでも、それは立派な食事の演出です。
2. プロの技は「手を抜くため」にある プロは、いかに効率よく、いかに楽に美味しいものを作るかを常に考えています。それは「手抜き」ではなく「合理化」です。家庭でも、市販の調味料や便利な調理家電をフル活用することに、一切の罪悪感を持つ必要はありません。
3. 「何もしない日」を献立に組み込む 「今日は作らない日」と決めておくことで、心の余裕が生まれます。計画的なお休みは、次へのエネルギーになります。
もっと詳しく知りたい方へ
今回お伝えしたことは、ほんの一部に過ぎません。 私の運営しているページでは、さらに踏み込んで「料理がしんどい」と感じる根本的な原因の深掘りや、プロが実践している心の持ち方、具体的な解決策について詳しくまとめています。
「もう限界かも」と感じる前に、ぜひ一度読んでみてください。少しだけ、明日の台所仕事が軽くなるかもしれません。
▼こちらのページで詳しく解説しています▼
さいごに
料理は一生続くものです。だからこそ、完璧を目指して息切れするよりも、ほどよく力を抜いて、細く長く付き合っていくことが大切だと私は考えます。
あなたの毎日が、少しでも健やかで、穏やかなものになりますように。一人の調理師として、心から応援しています。

