こんにちは。調理師のおかだけんいちです。
暦の上では春を迎えましたが、まだ寒さが残るこの時期。食卓から一足先に春を取り入れてみませんか?今回は、2月に最も美味しくなる代表的な魚を5つご紹介します。
2月が旬の代表的な魚
寒ブリ

2月は「名残」の時期ですが、まだ脂ののった力強い味わいが楽しめます。春が近づくと産卵のために南下を始めるため、この時期の刺身や鰤大根は、冬の締めくくりにふさわしい逸品です。
鰆(さわら)

漢字で「魚」に「春」と書く通り、春の使者です。関西ではこの時期の「寒鰆」を特に珍重します。産卵前で身がふっくらしており、西京焼きや塩焼きにすると、繊細な脂の甘みが引き立ちます。
真鱈(まだら)

冬の味覚の代表格ですが、2月は身が締まり、白子(タラキク)も濃厚な時期です。鍋料理はもちろんですが、調理師としては、昆布締めにすることで水っぽさを抜き、旨味を凝縮させた刺身もおすすめしたい一品です。
甘鯛(あまだい)

甘鯛といえば、鱗を付けたまま高温の油で揚げる「松笠揚げ」です。逆立った鱗のパリパリとした食感と、身のふわっとしたコントラストは、家庭ではなかなか味わえないプロならではの提案になります。
針魚(さより)

すらりとした姿と銀色の輝きが美しい魚です。2月頃から市場に出回り始めます。透明感のある身は淡泊ながらも上品で、刺身や糸造りにすると、春らしい清涼感のある食卓を演出できます。
その他の2月が旬の魚介類のまとめはコチラを参考にしてください
2月の魚まとめ
寒さが厳しい2月ですが、水の中では確実に春の準備が始まっています。 濃厚な真鱈の鍋で温まった後に、透き通った針魚の刺身で涼やかな春の気配を感じる——。そんな贅沢なリレーを楽しめるのは、四季のある日本ならではの喜びです。
調理師として何より嬉しいのは、旬の食材を通じて「もうすぐ春だね」という会話が食卓に生まれること。今回ご紹介した5つの魚たちが、皆さまの心と体を温め、新しい季節への活力を届けてくれることを願っています。

