関東学園大学 経済学部 経済学科 地域経済デザインコース!地域活性の「観光」「食・農」「地場産業」を実践的に学べます!フィールドワークの充実ぶりに感動!

こんにちは。

編集長の松林です。

「6次産業化って聞いたことありますか?」

聞いたことあるけど上手く説明できない。

そんな方がまだまだ多いのではないでしょうか。

まず産業とは、第1次産業・第2次産業・第3次産業の3つに分類されます。

*第1次産業
農業・林業・漁業など、自然の資源を活用する産業です。生産者はこの第一次産業にあたります。
 
*第2次産業
鉱工業・製造業・建設業などが属します。第1次産業で採取した資源を加工する産業です。食品加工場や、製材屋さんがここにあたります。
 
*第3次産業
1次や2次に含まれないサービス業などを指します。金融、保険、卸売り、小売、サービス業、情報通信業などがこれにあたります。加工された商品を店頭で売ったり、飲食店で提供する産業です。

ではこの3つに当てはまらない「第6次産業」とは何でしょうか。

6次産業化とは、「1次産業×2次産業×3次産業」というように、1次産業〜3次産業を掛け合わせた用語で、1次産業者が自身で加工・販売まで一体的に取り組み、新たな付加価値を生み出すことです。つまり、農林漁業の生産者(第1次産業)が 加工・ブランド化などで生産物の価値を高め(第2次産業)、 自分たちで流通・販売することで利益を向上させる(第3次産業)こと。

最近、食めぐでは「6次産業化プランナー」として精力的に活動している中村正明さんに「食農」と地域活性について、いろいろ勉強させてもらっています。


中村正明さん

中村さんは「大丸有フードイノベーションプロジェクト」のコーディネートを手掛け、都市と地方、農村を結ぶ活動に取り組むほか、農林水産省が推進する「6次産業化プランナー」として全国各地を駆け巡られています。40〜50代を中心としたビジネスパーソンを対象としたキャリア講座を提供している丸の内プラチナ大学では、全国各地とのネットワークを活かしてアグリ・フード・ビジネスコースの講師を担当。講座で出されたビジネスプランは実現可能性が高いものとして評価されています。

今回、中村さんが教授として、教鞭を執る関東学園大学に取材にお伺いしました。


関東学園大学 経済学部 経済学科 地域経済デザインコース

当日は地域経済デザインコースの素敵な学生さんにもたくさん話をお伺いすることができました。

いま地域社会で求められているのは「地元を元気にできる」人材です。自然・歴史・文化・食・人等、地域に埋もれている元気のタネを発掘し、持続可能な活性化策をプランニ ングすること。その際に重要なことは「市民恊働」の考え方のもと地域ぐるみで取り組み、課題解決と新たな価値創造(ソーシャルデザイン)を目指したプランニングをすることです。中村教授は関東学園大学で、そのための人材育成に力を入れています。

地域活性の肝は「観光」「食・農」「地場産業」

この3つの分野を経済学の知識をベースに学び、地域の隠れ た魅力を発掘することで地域経済やまちづくりをリードする人材を育成します。 6次産業化プログラムをベースとした「学内の学び」と、地域に出かけて実際の取り組み を学ぶ「フィールドによる学び」を融合させ、専門分野の研究者とともに独自の教育プログラムを展開します。

農家が自分で育てたトマトをドライトマトにしたり漬物にしたり、サツマイモを干芋に加工して販売したり、栽培した野菜からおいしくてヘルシーなスイーツを開発して売り出したり――こうした生産者が生産(1次産業)だけでなく、加工(2次産業)・販売(3次産業)までを取り込むことで、新しい商品価値を生み出し、所得を向上させようとする動きが、今まさに広がりつつあります。

このように6次産業と1次産業は切っても切り離せない関係です。生産者の視点で6次産業を捉える考え方が一般的ですが、中村教授は6次産業から生産者・地域の特色を探り、連携の道筋をプロデュースすることに力を入れていらっしゃいます。

さらに、学校法人関東学園では「農と食の豊かなくらし」を目指し、研究所を設立することで、学生たちが実践して学べる機会を増やしています。研究所と大学が連携して外部団体との折衝をおこなうことでフィールドワークの機会を数多く作り出すことに成功されています。

たとえば、大学施設内に設置された栽培施設や、大学と連携した静岡県伊豆熱川の 農業生産法人経営の農園での実習を通じ、生きた学びを構築していきます。

*キャンパス内の栽培施設


524坪の栽培ハウス

トマトを通じてスマート農業を研究!

誰にでも出来る農の取り組みの実証実験。さらに障害者の方も取り組める農福連携を目指しております。

先日は桐生第一高校ものつくりコースの2年生が学校見学に見えました。

ものつくりコースの学びに、農作業の基礎など生活を支える技術の習得があるということをうかがい、今回は本学のトマト農園見学を盛り込んだプログラムを用意してお迎えしました。生徒さん全員にキャンパス内にあるスマート農業施設を見学いただき、トマトの生産における先進的な設備や技術紹介のあと、栽培しているフルーツトマトを召し上がっていただきました。生徒さんのなかには、トマトが苦手だという人もいたようですが、もぎたての甘いトマトを食べた感想を聞いたところ、「初めてトマトをおいしいと思いました」という声も。「なぜ経済学部でトマト生産を?」という疑問に、経済学や経営学と農業の関係について解説したことで、広い視点から農業を捉えることも学んでいただきました。

*丸鉄園でのフィールドワーク

学校法人関東学園が一部出資する農業生産法人 百の姓が運営する静岡県東伊豆町にある観光農園です。約1万2千坪の畑に無農薬オレンジを栽培するほか、イチゴ狩り、 釣り、キャンプ、陶芸なども楽しめ多くの家族連れでにぎわっています。

この「丸鉄園」をさらに盛り上げるために、学生が主体となり様々な「丸鉄園」の課題解決を図るためのフィールドワークに取り組んでいます。

自分たちが考えたことを具体的に実践し、学べる環境を持つ大学はすごく貴重だと思います。

ラジオからも6次産業化を応援!

FM桐生 6次産業化応援番組「6ラジ」のパーソナリティも関東学園大学の地域経済デザインコースの学生たちが担当しています。地域活性化と「食と農」をテーマに、地域の魅力や課題についてトークし、地域がかかえる課題の解決をめざします。

この番組では、実際に地元の6次産業化に取り組みながら、活躍されているみなさんに直撃取材しています。


当日の農園様の取材も同行させていただきました。

■ 毎月1回、第1週日曜日の20:00-20:59放送です!
(再放送:毎週月曜日16:00-16:59)

スマートフォンのアプリでFM桐生が聴けます。

取材を終えて

6次産業プランナーとして全国を飛び回り、多くの事例に直接触れている中村教授。6次産業の現実的課題をたくさん見ているからこそ、実践的な教育カリキュラムを組めることが分かりました。取材に同行いただいた学生さんも深く地域の食農に精通しておられ、私たち編集部も大変勉強になりました。このように学生時代に地域資源を生かした新たなビジネス「観光」「食・農」「地場産業」の創出を学び、何より日本を元気にする仕組みとしての6次産業化が学べる大学は非常に特徴的で羨ましいです。

職業:パパさん
資格:東京農業大学 食農教育研究室 メディアアドバイザー
好きな料理、食べ物:ステーキ・お肉なら何でも大好き!
休みは20kmラン!銭湯に行って焼酎ハイボールを飲むのが日課
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