二十四節気の食ネタについてお届けします。
2025年7月7日(月)は小暑(しょうしょ)の日
期間は7月7日(月)から7月21日(月)まで。
「小暑(しょうしょ)」とは、本格的な夏の訪れを告げる節気です。
梅雨明けの便りが聞こえはじめ、日差しの強さが日に日に増していきます。蝉の声が聞こえはじめ、夏祭りや花火など、季節の風物詩も少しずつ姿を見せ始める頃。湿気の残る空気の中にも、夏の熱気と勢いが感じられます。
【旬のさかな】穴子(あなご)
【旬のやさい】玉蜀黍(とうもろこし)
【旬のくだもの】桃(もも)
【おすすめ食材】穴子(あなご)
あなごは、夏に旬を迎える魚。脂がほどよくのったこの時期は、ふっくら柔らかな身と、あっさり上品な味わいがいっそう引き立ちます。
うなぎに似た見た目ながら、より淡白で軽やか。暑さで食欲が落ちがちな時にも、食べやすいと評判です。
代表的な料理は、あなご丼、天ぷら、白焼きなど。
甘辛いタレで煮上げた「煮あなご」は、ごはんとの相性も抜群です。酢の物や寿司にすれば、涼やかでさっぱりとした風味が楽しめます。
栄養面でも優秀で、良質なたんぱく質やビタミンA、DHA、EPAを含み、疲労回復や夏バテ予防にもぴったり。とくにビタミンAは、粘膜の健康を保ち、冷房や乾燥でダメージを受けやすい今の季節にうれしい栄養素です。
小暑の頃は、暑さにまだ体が慣れておらず、つい食欲も落ちがち。
そんなときこそ、旬の食材の力を借りて、自然の恵みを美味しくいただきましょう。
梅雨明けの気配とともにやってくる、夏本番への扉。
すこやかに、そして軽やかに、この季節のはじまりを迎えていきたいものです。