『芒種(ぼうしゅ)』

二十四節気の食ネタについてお届けします。

2025年6月5日(木)は芒種(ぼうしゅ)の日
期間は6月5日(木)から6月20日(金)まで。

「芒種(ぼうしゅ)」とは、稲や麦など“芒(のぎ)”のある穀物の種をまく頃を指します。田植えの時期を迎え、農作業が本格化する初夏の節気です。
梅雨入りも近づき、しっとりとした空気の中で草花がいっそう深く緑を増し、命が育つ力強さを感じる季節でもあります。

【旬のさかな 】いさき
【旬のやさい 】しそ(大葉)
【旬のくだもの】さくらんぼ

【おすすめ食材】いさき
いさきは6~7月に産卵期を迎え、産卵前のこの時期に脂がのって最も美味しくなります。
このため、梅雨時のいさきは「梅雨いさき」とも呼ばれ、旬の代名詞として親しまれています。

「いさき」の語源には諸説ありますが、有力なのは「勇魚(いさな)」に由来するという説。「勇魚(いさな)」は古語で「大きな魚」や「立派な魚」という意味があり、昔の人々にとっていさきは“食卓のごちそう”だったことがうかがえます。

白身でクセがなく上品な味わいのいさきは、刺身や塩焼きはもちろん、煮つけ、蒸し料理、洋風にしても絶品。皮にうま味があるため、「湯霜造り」など皮を活かした調理もおすすめです。

いさきは、高たんぱく・低脂肪でヘルシーな魚。さらに、ビタミンB群やDHA、EPAも含まれており、疲れがたまりやすいこの時期にぴったりの栄養価を持っています。

梅雨の気配がそっと忍び寄る芒種の頃。
日ごとの気温差や湿気に体が戸惑いがちなこの季節こそ、旬の恵みが頼もしい味方になります。
自然のリズムをいただいて、ゆるやかに季節を乗り越えていきましょう。

職業:フリーランス
資格:食育インストラクター
好きな料理、食べ物:旬のもの♪
こよみ ふとし♪ 二十四節気について発信していきます!
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