赤がきれいなビーツを葉まで味わう【racssの菜園ごはん】


~北海道の家庭菜園から~
小さな庭の畑で野菜やハーブ、果樹を育てています。
北海道でも秋遅くの収穫ができる野菜のひとつに、ビーツがあります。
健康野菜と言われる栄養価の高いビーツ、根も茎も美味しく食べちゃいますよ。

家庭菜園のビーツで作るボルシチ


ビーツにはいくつか品種がありますが、この数年わたしが育てているのは芯まで真っ赤なタイプ。皮を剥く段階で指が染まってしまうほど、濃い赤色です。
薄くスライスしてサラダにするとほのかな甘味とシャキシャキ感が楽しめますが、やっぱり寒くなってきた時期はボルシチにするのがいいですねえ。


自家製ビーツで作るボルシチ、初めて作ったときは嬉しかったなあ。
野菜スープなので何を入れてもいいそうですが、キャベツだけは必ず入っていないとボルシチと呼べないんだって。
このときは牛肉入りの豪華バージョン。トマトピューレを入れて酸味のある味付けでいただきました。

ボルシチといえばロシアの家庭料理ですが、近隣の国でもよく食べるみたい。各家庭でいろいろな味があるらしく、先日ロシアのお隣モンゴル帰りの友人が作ってくれたものには唐辛子が入っていました。友人曰く、中国とロシアの融合を目指したオリジナルレシピらしいです。

ビーツの葉も美味しく食べられます


ビーツは寒い国原産の野菜なので、北海道では比較的簡単に育てることができます。
春から育てて夏ごろ収穫でもいいし、晩夏に種まきして冬になる直前に収穫でも。
そしてほうれん草と近縁のビーツは、葉も食べられます。若いうちは生でサラダに、大きくなった葉は炒めものやおひたしで。

お店で売っているビーツは既に葉をとって根部分だけになっていますから、ビーツの葉を食べられるというのは自分で栽培している特権と言えるかもしれませんね。
これだけ大きく茂った葉でも、加熱すると全然筋っぽくないのが不思議です。ほうれん草と同じ食感です。
味も特にくせがあるわけでないのでほうれん草のレシピなら何でも合いそう。加熱してもきれいな色が残りますのでその色を活かす料理がいいですよね。

ただし、ほうれん草と同じでシュウ酸を含みますので、一度に大量に食べるよりも彩りに使うほうがいいと思います。
茹でるとシュウ酸は流れるのですが、きれいな色も流れてしまうのでもったいない。我が家ではオイル多めで炒め蒸しにして小分け冷凍し、スープに入れたり炒め物のトッピングとして加えたりしています。


今日はじゃがいもの上に乗せてチーズ焼きに。
赤紫色が目にも楽しく、美味しくいただきました。

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家庭菜園でも作りやすいビーツを使ったおうちごはんを紹介しました。
毎年、もっとたくさん作ればよかったなあ、と思うのがビーツです。根の部分は比較的保存がきくのでゆっくり味わうつもり。
鮮やかな色あいは女子ウケするから、ホームパーティレシピにもおすすめです。

職業:フリーランス
資格:食育インストラクター2級、調理師
好きな料理、食べ物:すいか、ハーブ、ラタトゥイユ
ハーブや野菜づくりにはまり中。美味しい菜園コラムをお届け!
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コメント(2)

  1. 大牧健二さん

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    2022年11月2日

    racさん、こんにちは♪
    ビーツは寒い国がルーツなんですね!!
    そして手についた色!とても個性的な食材ですよね♪
    最近は寒さを感じる日も出てきて、「ボルシチ」のような煮込み料理最高ですね。
    季節を感じる料理レシピ♪いつもありがとうございます(^^)

    1. rac (racss)さん

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      2022年11月3日

      こんにちは!ビーツの色は畑の中でもアクセントになって楽しいです。
      料理中に手やまな板に色がついてしまうのは困りものなんです(怪我したの?!みたいになるんです)が、栄養価も高いので大事に食べています^^