『処暑(しょしょ)』

二十四節気と食ネタについてお届けします。

2021年8月23日(月)は処暑(しょしょ)の日
期間は8月23日(月)から9月6日(月)

処暑には「暑さが峠を越えて収まる頃」いう意味があります。
日中の蒸し暑さは残るものの、朝夕には涼風がそよぎ、日が落ちて聴こえてくる虫の音に秋の気配を感じるようになります。
夏の厳しい暑さによる疲れが蓄積し、夏バテに罹りやすい時節でもあります。水分・栄養補給をしっかりと行い体調を整えましょう。
また、昔から処暑の頃は台風が発生しやすい時期とも言われています。備蓄品のチェックなど早めの備えも大切です。

【旬のやさい】すだち
【旬のくだもの】いちじく
【旬のさかな 】秋刀魚(サンマ)

【処暑の食ネタ 】いちじく

原産地はアラビア南部や地中海沿岸地方といわれています。
原産地に近いメソポタミアでは6千年以上も前から栽培されていて、古代エジプトの壁画にも描かれているのだとか。日本には江戸時代の頃に中国から渡来したそうです。

いちじくは漢字で「無花果」と書きますが、花が咲かないわけではありません。
いちじくの中にある赤いツブツブとした部分、実はここがいちじくの花なのです。
ひとつの実の中になんと2000個もの花を咲かせるそう。
ですが、外側からは見えないことから”花がない果実”という名になったのだそうです。

★いちじくの種類★
いちじくには100種類以上の品種があり、現在国内で栽培されているいちじくは大きく分けて3種類です。

・いちじく(桝井ドーフィン)
国内で流通しているいちじくの8割は「桝井ドーフィン」という品種。
果皮は濃い赤紫色をしています。
早とり果の味わいは意外とさっぱり。果物らしいみずみずしさと甘さを持っています。
完熟果はねっとりとした食感に濃厚な甘味があるのが特徴。
完熟果と早とり果では、味がかなり異なり、全く別の品種ではないかと思うかもしれません。
イチジクの中では果皮が固く、輸送に適しています。

・白いちじく
白いちじくの果皮は鮮やかな黄緑色をしているものや茶色に色付く品種、名の通り真っ白な果皮をもつ品種など多様な品種があります。酸味が少なく、ねっとりと濃厚な甘味が特徴。
代表的な品種は「バナーネ」や「キング」。

・黒いちじく
果皮が濃紫色で甘味が強く、やや小ぶりな黒いちじく。
フランスで産まれた「ビオレ・ソリエス」というのが主な品種。
国内では限られた生産者しか栽培していないため、その価値は希少で「幻の黒いちじく」と呼ばれるているそうです。

★いちじくの主な栄養素と効能★
いちじくは「不老長寿の果実」とも呼ばれ、豊富な栄養素が含まれています。

・食物繊維(ペクチン)・・・腸内環境改善
・カリウム・・・高血圧予防
・カルシウム・・・骨粗鬆症予防
・鉄分 ・・・貧血予防
・フィシン・・・消化促進や二日酔い防止
・アントシアニン・・・眼精疲労や視力の改善

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コメント(1)

  1. 大牧健二さん

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    2021年8月24日

    小沢直史さん、こんにちは♪
    まだまだ夏だと思っていたら、食材は着々と秋の準備が始まっていますね!
    「いちじく」にもこんなに種類があるなんて驚きです!!
    不老長寿の果実と呼ばれるだけあって、さすがの栄養素ですね♪