『大暑(たいしょ)』

二十四節気と食ネタについてお届けします。

『大暑(たいしょ)』
2021年7月22日(木)は大暑(たいしょ)の日
期間は7月22日(木)から8月6日(金)まで。

『大暑(たいしょ)』は、二十四節気における夏の一番最後の節気です。
その言葉通り、一年で最も暑さが厳しい頃という意味で名付けられたのだそうです。
漸く梅雨が明けて、真っ青な空には白い雲が浮かび、本格的な夏の到来を感じられる時節です。

【旬のさかな 】太刀魚(たちうお)
【旬のやさい】オクラ
【旬のくだもの】スイカ

【大暑の食ネタ】
★うなぎ★
土用の丑の日(2021年は7月28日)には、夏バテ予防のために鰻を食べる風習があります。

鰻を食べる風習が一般にも広まったのは江戸時代の頃。
一説によると「夏は売上が落ちる」と鰻屋から相談を受けた蘭学者の平賀源内が、店先に『本日丑の日、土用の丑の日うなぎの日、食すれば夏負けすることなし』という看板を立てたところ、それが大繁盛となりこの風習が定着したのだそう。

実際に鰻には、ビタミンAやビタミンB群などの疲労回復や食欲増進に効果的な栄養素が多く含まれていて、夏バテ防止にはピッタリの食材といえます。

鰻は、関東と関西でその調理法に違いがあるようです。
関東は、さばく際は背開き。
一説には、関東は武士の文化が強く、切腹を嫌った為なのだそう。
また焼き方は、一度焼いて、蒸した後にタレをつけて焼き上げます。

一方関西では、さばき方は腹開き。
関西は商人の文化が強く、腹を割って話すのが好まれたからとも言われています。
また関西では、蒸さずにそのままタレをつけて焼き上げます。
同じ食材でも地域や文化により様々な調理の仕方があって興味深いですね。

鰻の他にも、「土用しじみ」「土用餅」「土用卵」など、土用の期間に食べると良いといわれている食べ物があるそうです。
いずれも食が細くなりがちな暑い夏の時期を乗り切るために、先人が考えた暮らしの知恵であることがわかります。

★スイカ★
日本では、夏の風物詩である「スイカ」
シャリシャリとした食感で、甘くて瑞々しいスイカは夏の暑気を払ってくれます。

スイカの水分量は約90%あり、その他、ミネラル成分、ビタミン類、糖分、アミノ酸なども含まれているので、夏バテ・熱中症の予防に最適な食べ物だといえます。

スイカといえば、緑地に黒色の縞模様が特徴的ですが…
この縞模様は、スイカの果実を食べ種を運んでくれる鳥が上空からでも見つけやすいように、突然変異でできたという説もあるそうです。

また、スイカの中心部分が最も甘いのは、より多くの種を食べてもらえるように進化した為だとも言われています。

スイカは常温が一番糖度が高いのですが、冷やすと甘みを増す性質をもっている果糖が多く含まれているので、冷やして食べるのがおすすめです。
買ってきたら冷蔵庫に入れ、冷えたらカットしてすぐに食べるのが一番美味しくいただけます!

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コメント(1)

  1. 大牧健二さん

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    2021年7月26日

    小沢直史さんこんにちは♪
    買い物していると「うなぎ」や「スイカ」とても目につきますね!
    夏の風物詩でもある食材、食べられている理由や歴史も知ると、
    また楽しみ倍増ですね(^.^)