現代人の深刻な「鉄分不足」。皆さんは毎日の食事でどう対策していますか?
私は和食の調理現場に25年以上立っていますが、プロの目から見ても「毎日の食事だけで十分な鉄分を摂り続ける」というのは、実は非常にハードルが高いと感じています。
昔に比べて野菜自体の栄養価(鉄分含有量)が減っているというデータもありますし、かといって毎日レバーや赤身肉ばかり食べるわけにもいきません。現場の若いスタッフたちの中にも、手軽なサプリメントに頼る人間が増えてきました。
もちろんそれも一つの手ですが、食に携わる人間として、できれば「毎日の自然な調理」の中で無理なく補いたいものです。
「鉄製の調理器具」
そこで近年、プロの現場でも、そして家庭の台所でも再評価されているのが「鉄製の調理器具」です。
お湯を沸かす、味噌汁を作る、煮物をする。 そんな毎日の当たり前の調理工程に「鉄」を介在させるだけで、吸収されやすい鉄分(二価鉄)が自然と食事に溶け込みます。これは昔の日本人が当たり前にやっていた、極めて理にかなった知恵です。
しかし、いざ鉄器を取り入れようとした時、多くの方がこう悩みます。 「本格的な鉄瓶(南部鉄器など)を買うべきか、それとも手軽に鍋に入れるだけの『鉄玉子』で十分なのか?」
鉄器は安くない
鉄器は決して安い買い物ではなく、お手入れの手間も違います。自分のライフスタイルに合わないものを選ぶと、結局錆びさせて棚の奥に仕舞い込むことになってしまいます。
現場で様々な道具を使ってきた経験から言うと、それぞれに明確な「向き・不向き」があります。
もしこれから鉄分補給のために道具を揃えようと考えている方は、失敗しないために、以下の記事でまとめた「現場のリアルな比較」を参考にしてみてください。
> [鉄玉子と南部鉄器はどっちがいい?調理師が教える鉄分補給の選び方とプロ愛用の5選]
毎日のちょっとした道具の選択が、5年後、10年後の体を作ります。 ぜひ、ご自身の台所に一番しっくりくる「鉄の相棒」を見つけてみてください。


